お肌の悩みの一つに「化粧品かぶれ」がありますが、これは「接触性皮膚炎」という病気の一つです。
特定の物質などが肌に接触することで、その箇所が腫れたり熱を持ったり、かゆみなどが生じます。
化粧品を使い始めた直後に起きることも、しばらく経ってから起きることもあり、そのまま使い続けていると色素沈着を起こすこともあります。
そして、化粧品かぶれは誰にでも起きるおそれがある物です。
化粧品に含有されている成分がその人にとってアレルゲンであれば起きますし、ある成分を肌に塗布してから紫外線に当たることで起きることもあります。
化粧水などの基礎化粧品や、ファンデーションなどのメーキャップ化粧品、洗顔料、香水、シャンプーなど、ほとんどすべての化粧品が対象となります。
また、肌に付ける物であれば、目薬や歯磨き粉などでも起きることがあります。
そして、化粧品かぶれは、その人の肌の状態にも影響されます。
季節の変わり目で肌のコンディションが一定でない時や、疲労やストレスで体調が悪くなっている時などに起こりやすくなります。
これらは、肌のバリア機能に関わっています。
肌の最も外側にある表皮の「角層」は、乾燥や紫外線など外部からの刺激を防ぐバリア機能がありますが、何らかの原因でこの機能が下がってしまうと、些細な刺激でも化粧品かぶれが起きてしまうのです。